2016年 新年にあたってのご挨拶

あけましておめでとうございます。皆様におかれましては晴れやかな新年をお迎えのことと存じます。

旧年中は私たちINAMORI Art Project Groupの活動に多くのご支援を賜り、誠にありがとうございました。お蔭様で昨年は8月の広島公演、9月のニューヨーク公演をはじめ、各地でさまざまな公演活動をさせて頂くことができ、その都度、皆様から大きな激励や感動のお声を頂くことができました。中でも広島・長崎の被災者の方々やニューヨーク911における関係者・当事者の方々から「この劇や音楽に触れて、あらためて世界がひとつになる必要性と希望を見い出した」等のコメントを頂いたことは、私たちにとって、この地球にとって、代え難い励ましとなりました。ほんとうにありがとうございました。

しかし今、まだ地球上では、宗教や人種の違いを口実とした無差別テロや国際紛争が相次いでいます。昨年もそういった行為によって、罪もない人々が数え切れないほど犠牲になりました。私たち人類すべてを、宗教や人種の別によらず等しく愛されているはずの神の名を利用し、自分たちの支配欲や征服欲、利益を満たす為に人々を苦しめ傷つけること、それはそれを行った人にとっても、命を失って尚償えないほどの後悔となるに違いありません。

そのような愚かな争いを世界からなくし理想の愛の星・地球をつくりたい、それが亡き稲森紀子の願いでありました。そしてそれは、彼らが正義と謳う神のほんとうの思いでもあるはずなのです。

今、世界はひとつになるときです。

私たちはどんなに世界に暗雲が垂れ込めようとも、決して諦めることなく今年もこの日本から世界へ、愛と平和の祈りを届けてまいりたいと思います。どうか本年も皆様の倍旧のご指導ご支援を頂戴できますようお願いを申し上げます。

INAMORI Art Project Group
代表 大和 光剣