太鼓ユニット「スサノオ」について紹介します
公演ではどのような太鼓を使っているのでしょうか?
現在は長胴太鼓と桶胴太鼓という二種類の和太鼓を用いています。下の写真の中央に写っているのが長胴太鼓、その周りにあるのが桶胴太鼓です。長胴太鼓はお祭りや歌舞伎などで用いられており、日本人にとっては最もなじみの深い和太鼓ではないかと思います。桶胴太鼓は青森のねぶた祭りなど、東北地方のお祭りでも用いられているもので、軽量で持ち運びがしやすく、肩から担いで移動しながら叩くこともできます。
太鼓以外にチャンチキという金属製の楽器も用いています。金属音のため、太鼓の大音量の中でも音が通りやすく、主に下拍子というリズムを叩いて、全体のテンポをキープする役割を担っています。今後はチャンチキ以外にも、もっといろんな楽器を取り入れていきたいと思っています。
IAPGで太鼓を叩いているのはなぜでしょうか?
いつか地球全体でお祭りをしたいと思っています。各地を中継で結び、それぞれが自分たちの民族衣装を着て、楽器を鳴らし、歌を歌い、そうして皆が同じ地球人であることを喜び合えるようなお祭りをしたいと思っています。
そのようなお祭りを実現させるには、この世界に生きている一人ひとりの人が、視野を大きくする必要があります。国や宗教や民族の違いで互いに争うのではなく、同じ地球に生きるひとつの家族であるという認識を持つ必要があります。
日本には「和」の心が伝えられてきました。「和」とは、異なるもの同士が互いの違いを認め合い、長所を活かしあうことで、より素晴らしいものを生み出していくということだと思います。この地球には考え方・感じ方の異なる様々な人が生きています。それは時には争いの種になるのかもしれません。しかし一方、同じ考え方の人たちだけでは成し得ない、素晴らしい世界を築いていける可能性を秘めているとも言えます。
太鼓の音は始まりの音とも言われます。私たち一人ひとりが地球人であるという認識を持ち、愛と平和の思いの中に共に生きていける、そのような新たな時代の始まりを願って、私たちは太鼓を叩きたいと思っています。
そのようなお祭りが本当に実現できるのでしょうか?
道のりは簡単ではないのかもしれません。しかし今日、世界を見渡してみると、悲しい出来事が多く見られる一方、国や宗教や民族の違いを乗りこえ、手を取り合おうとする動きも確かに見られます。稲森紀子の呼びかけに触れ、次の世代の人たちにどのような世界を残していけるのかということを考えた時、今のままではいけないのだと私たちは思いました。ですから自分たちにできることとして、心を込めて太鼓を叩き、そして愛と平和の呼びかけを続けていきたいと思っています。
稲森は帰天いたしましたが、私たちはこれからも呼びかけを続けます。できれば私たちと一緒になって、呼びかけをしていただけると嬉しいです。一人よりも二人、二人よりも三人、大勢になるほど、呼びかけの声は遠くまで響きます。また、お一人おひとり、皆さまには皆さまにしかできないことがあるのだと思います。いつか近い将来、このお祭りに一緒に参加して、共に「ワッショイ!」と喜び合える日が来るのを楽しみにしています。
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