演劇「マリアの祈り 〜ナガサキの奇蹟〜」


「マリアの祈り 〜ナガサキの奇蹟〜」はどんな作品ですか?


大学生のマリアと洋介が夏休みに長崎を訪れるところから物語がスタートします。その後、キリスト教禁制下の江戸、原爆が投下された昭和と、三つの時代にわたって物語が展開していきます。そして、マリアと洋介の二人は、車イスの女性リエと出会い、異国情緒あふれる長崎で予期せぬ出来事が二人を待ち受けているというストーリーとなっています。




なぜこの作品を上演していますか?


長崎は、キリスト教と深くかかわっている場所です。江戸時代には、キリスト教は禁止され、幕府の厳しい弾圧が行われました。しかし、それにも屈せず、迫害を乗り越えて生き延びた信徒たちによって信仰は受け継がれていきました。その長崎の地に、広島に続き原爆が投下されました。信徒たちの頭上に同じ信仰を持つ信徒たちによって原爆が落とされたことはつらい体験です。しかし、そのことから平和な未来の地球へ向けて、何か私たち人類が学ぶことがあるのではないかと考えこの作品を上演しています。




この作品で伝えたいことは何ですか?


私たち地球人は、同じ星、地球で暮らす運命共同体です。しかし、そのなかでお互い、人種や宗教やイデオロギーや民族の違いで争い合っているのではないでしょうか。戦争でも、原爆でも、たくさんの人々の尊い犠牲によって、私たちはその愚かさを学ぶことができました。私たちは、本来は、同じ地球に生まれ、同じ宇宙船地球号に乗り合わせた家族であり、仲間であるはずであるという認識にたてば互いを尊重し合い、調和することができるはずです。このようなメッセージをこめて作品をお届けしています。




作品制作でどんな苦労がありましたか?


劇団オリオンのメンバーには、長崎出身の人がいませんでした。このため長崎弁などは、知人をたどって長崎の人に教えてもらいました。また、メンバーのなかには、キリスト教について詳しい人もいませんでしたので、実際に長崎に行って教会を訪れたり、文献やインターネットなどで調べたりして、キリスト教や長崎の歴史について学びました。演劇では、信仰を守り抜いたキリスト教徒の気持ち、原爆で犠牲になられた長崎の方々の気持ちを大切にして演じるように心がけています。







創設者 稲森紀子より


私たちは地球に命をもらい、育まれている兄弟であり、宇宙船地球号に同じ時代に乗り合わせている運命共同体であるという認識に立つなら、地球は母親のようなものであり、大事にしなくてはならないもののはずです。

それなのに私たちは、地球を痛めることばかりしているのではないでしょうか。環境破壊で水を汚したり、空気を汚したり、土壌を汚したりしています。このところ、水を汚している国が問題になっていますが、水は地球の体液であり生命の源なのです。

稲森紀子「愛と平和の祈り」メッセージ集より





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