演劇「マリアの祈り 〜ナガサキの奇蹟〜」で洋介役とジュゼッペ役の二役を演じている山元民さんへのインタビューをお伝えします。

洋介役、ジュゼッペ役を演じるにあたっては、どんなことを考えましたか。


やはり、時代の違う二人の人生をいかに演じきるか、というところは強く意識をしています。まったく違うキャラクターでありながら、実は、二人には共通する部分もあります。それは男性として、「大切な人を守りたい」という男気と潔さです。シンプルでありながら、どの時代の男性にも必要とされる「男らしさ」を熱く演じたいです。




演じる上で難しかった部分や工夫したシーンはありますか。


ジュゼッペ役を演じるときは、「覚悟」というものをいかに表現できるかが難しいところです。彼は、江戸時代に海を越えて、パードレ(神父)として命がけで禁教下の長崎に来ました。彼の覚悟はどのようなものであったのか、と想像しながら、当時の時代背景や歴史を調べました。

洋介役について工夫したシーンといえば、目に見えないものに川に引きずり込まれそうになるシーンでしょうか。何度も何度も練習や工夫を重ねることで、イメージを高めてリアリティを出せればと思っています。






神を信じていなかった洋介が、最後、祈るシーンがあります。どのようなことを考えましたか。


「最後は理屈ではない」ということです。信仰心のなかった洋介はどうして最後に一心に祈りを捧げたのでしょうか? 一人の人間が心の底から愛の思いに打たれたとき、そして神の存在に目覚めるとき、それは理屈ではないのだなと考えさせられるシーンです。


この劇に出演するにあたり、いつも考えていることがあれば教えてください。


僕はこの作品を通して伝えられている「愛」と「平和へ願い」に共感して、出演しています。それは創設者の稲森の「想い」でもありました。この作品は、一人の役者の演技のみで完成するものではありません。登場人物それぞれの生き様が、パズルの1ピース1ピースのように、最後には一枚の絵として完成する物語です。その一枚の絵を観ていただいた時、私たちIAPGのメッセージがきっと皆様の心に届くと信じて、本番に臨ませていただいております。





創設者 稲森紀子より


私は子どもの時から、いつかは平和な世界になるんだろうと期待していました。だって、イエス様もブッダ様もマホメット様も間違っていないし、とても魅力的に思ったからでした。では、なんでそれらを信仰する人が平和で幸せになれないのでしょうか。自分たちの宗教しか認めないという思いでは、神様は悲しむと思います。

稲森紀子「愛と平和の祈り」メッセージ集より





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