「The Firefighters 〜消防士物語〜」でファーティマ役を演じている大西裕香里さんのインタビューをお届けします。

ファーティマという女性について教えてください。


ワールド・トレードセンターに勤務するイスラム教徒の女性です。「ファーティマ」という名前を両親がつけるくらい、信仰心に厚い家庭に育ちました。9・11、突然の惨事を経験し、炎が燃えさかるビルの中を必死に逃げるのですが、その中で、リチャード消防士に出会います。




役を演じるにあたり、何か準備したことや大切にしていることはありますか?


この役を頂いた時、イスラム教について詳しく知らなかったので、東京にあるモスクに行き、祈りの方法を教えて頂きました。また、イスラム教について書かれた本を読みました。その中で、イスラム教は、とても慈悲深い教えであると知りました。また、ハディースという預言者ムハンマドの言行録に「互いを愛さない限り、信仰したことにならない。」という言葉が出てきます。キリスト教で説かれている隣人愛の教えと、通じるものがあると感じました。劇中には、亡くなった消防士さんに対して祈るシーンがありますが、宗教の名のもとに起こる争いがなくなりますようにという願いも込めて、演じています。




この作品で好きな箇所や台詞はありますか?


消防士の思いを表した台詞として、「相手が誰だって助ける。それが俺の仕事だ。」という言葉が出てきます。そんな思いを持った消防士に助けられ、ファーティマは、「分け隔てなく愛して助けたいと思っている。」という消防士の思いは、神の思いと一緒だと、気が付いたのだと思います。




この作品を通して伝えたいことはありますか?


地球に生きている私達には、様々な違いがあるけれど、神がすべての人を愛しているように、互いを理解し、愛し合って平和な世界を築いていく事が、私達の幸せであり、それができるのだとお伝えしたいです。それぞれの宗教にある違いを指摘して争うことではなく、互いの素晴らしさに気付き、認め合い、手を繋いで生きていくことができたら、宗教を元にした争いは、なくなっていくと信じています。





創設者 稲森紀子より


暴力は暴力しか生まず、力で抑えては恨みをかうだけです。そのことを、今まで人類は学んだのではないでしょうか。それなのに、再びきな臭いことになっています。 今度戦争が起きたら、地球を焼き尽くしてしまうでしょう。何回も何回も殺し合って、私たち人類はどこに行くつもりでしょう。

稲森紀子「愛と平和の祈り」メッセージ集より





クラウドファンディング実施中



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