音楽劇「地球のこどもたちへ」 〜「Unification(統合)」への呼びかけ〜
私たちIAPGは「Unification(統合)」を目標に活動を続けています。人間には様々な「違い」があります。男女の別、生まれた国、人種、肌の色、宗教、考え方…。私たちの目指す「Unification」とは、そのような違いを超えて、お互いの個性を尊重しながら生かしあい、より素晴らしいものへと高まっていく姿のことです。違いを超えるためのキーワード、それが「愛」であると思います。世界が「愛」に満ち溢れたときに、今まで以上に素晴らしい世界が実現すると思います。
IAPG音楽ユニットも、そのような「Unification(統合)」の姿を表現しようと努力しています。そして、それを表現したのが、音楽劇「地球のこどもたちへ」です。
元々、音楽劇という作品は無く、私たち音楽ユニットには4つの異なる個性を持ったグループがありました。女性3人組のプリマヴェーラ、男女5人混成のエリオン、合唱団のラブハーモニー、ダンスボーカルグループのグリーンインパルス。この4つのグループでそれぞれ別個に活動を行っていました。女性ユニット、男女混成ユニット、合唱団、ダンスボーカルグループ、一見すると全く別個のスタイルで統一性がありません。それぞれのメンバーの個性に応じて、全く違ったスタイルで音楽を表現するため、このように4つの異なったユニットで活動を行っていました。
そのような中で、数年前に、「この個性の異なる4つのユニットをひとつの作品の中で表現できないか? お互いがお互いの個性を生かしあい、より素晴らしいものを創造できないものだろうか?」という話し合いがなされました。それができたならば、私たちの「Unification」の理想を作品に乗せて発信していけるのではないか、とそのように思い、音楽劇の創作に着手したのです。
この音楽劇の中には、様々な「違い」が存在しています。音楽ユニットの各ユニットの個性の違い、西洋音楽と和太鼓という西洋と東洋の違い、また、作品中では宗教を題材にしていますが、宗教の違い、そのような様々な「違い」が現れてきます。そして、それらが違いを超えて、より素晴らしいものへと高まっていく姿を表現しようとしています。違いがあるからこそ、より素晴らしいものが生み出される、それを表現しようと努力しています。
それが達成できているのかというと、まだまだ大いに研鑽の余地はあると思いますが、私たち音楽ユニットは「Unification」の理想を世界中に発信し、その素晴らしさを分かち合っていくため、今後とも、日々研鑽、努力を続けていきたいと思います。そして、芸術を、音楽劇を通して、世界中に「分断」ではなく、「統合」を呼びかけていきたいと思います。
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