ニューヨークで起こった9.11テロ事件での出来事を描いた「The Firefighters」。主演の消防隊長リチャード役を演じた濱野謙光さんにインタビューしました。

どんな作品ですか?


「The Firefighters」という物語はニューヨークで起こった9.11のテロの際に救出活動を行った消防士たちとその家族の姿を描いた作品です。リチャードは妻のクレアと娘のキャサリンと3人で暮らす父親で、消防署では隊長を務めています。ちょうど娘が1歳の誕生日を迎えたその日、リチャードと隊員たちは未だかつて経験したことのない大事件(9.11テロ)に遭遇します。ビルにとり残されている人々を救出するため、過酷な現場で時を忘れてひたすらに救出活動を続けていたリチャードたちの前に、梨恵と名乗る女性が現れます。この一人の不思議な日本人女性との出会いが、彼と仲間たちの運命に大きな影響を与えることに… この先はぜひ劇場でご覧下さい。




ニューヨークで実際の消防士さんにお会いしてみて、どうでしたか?


昨年、ニューヨークでこの「The Firefighters」を上演する機会を頂いたのですが、その本番前に、実際の9.11を体験した消防士さんが会場にいらして下さり、当時の状況などを私たちに話して下さいました。それは実際の現場を経験した方だからこそ語れるリアルな体験談で、その後そこで消防士役を演じる自分としては、大変に身が引き締まる思いがしました。しかしだからこそ、この物語に込められているメッセージをニューヨークの方々にお届けできることはとても意味があると感じました。




リチャードを通して伝えたいことは?


消防士は、そこに助けを求める人たちがいれば、どんな人であろうと命がけで助けに行きます。彼らにとって国や宗教、人種の違いは関係ありません。そのような違いによって人々が争い、傷つけ合うことがいかに愚かなことなのか、消防士たちの姿がそれを身をもって示しているように思います。私たちは彼らのように勇敢に人々を救う事はできないかもしれません。しかし、彼らのその精神にならって、同じ人間同士、違いがあっても理解し合って、助け合っていける自分たちであろうと、私たち一人ひとりが願うなら、そのような世界はきっと実現するのだと思います。この物語を観て頂くことで、そのようなことを考えるきっかけとしていただけたら、幸いであると思います。





創設者 稲森紀子より


この世界は神様の花園だと思えば、ある人はバラのようであるかもしれませんが、スミレにはスミレの美しさがあって、バラはバラにしかなれないということがあります。でも、神様の花園は、たくさんの種類の色とりどりの花が咲き乱れています。違うから美しく、存在理由があるのだと思うのです。

稲森紀子「愛と平和の祈り」メッセージ集より





ご支援・ご寄付のお願い

私たちの活動は、IAPGの理念に共感してくださった方々の善意の寄付によって支えられています。財政的な困難はありますが、世界の一人でも多くの方に愛と平和のメッセージを伝えてまいりたいと思います。どうかIAPGの活動に対してご寄付のお力添えを賜りますよう、心からお願い申し上げます。

お申し込み・お問合わせ先






INAMORI Art Project Group
住所 : 〒110-0016 東京都台東区台東1-9-4 松浦ビル5F
Tel: 03-3833-2989 FAX : 03-3832-2757
Email : info@iapg.jp
http://iapg.jp/JPN/


バックナンバー