2016年の新たな演目でフラを披露しているダンスユニット「アマテラス」の元原まなさんにインタビューしました。
なぜフラを踊ることになったのですか
音楽劇「地球のこどもたちへ」の1曲目に、「美しい星で」というとてもきれいな曲があります。男女混声の優しいハーモニーにのせて、女性たちがフラを踊るという演目になっています。フラと聞くと、観光地などで華やかに踊るようなものを思い浮かべるかもしれません。しかし古代のハワイの人たちは、神様に祈りを捧げる手段として、フラを踊っていました。そのため、私たちは「美しい星で」がもっているコンセプト「地球への愛と感謝の祈り」を、フラで表現したいと思ったのです。フラは単なる踊りではなく、「祈り」そのものだからです。
「美しい星で」を通してどのようなことを伝えたいですか
美しい夕日が山の色を染めていく風景や、降り注ぐ太陽の光でキラキラ輝いている湖の様子など、この曲の歌詞は、「美しい星・地球」を思い起こさせるフレーズがたくさん詰まっています。私たちは日々の忙しさに追われ、そのような美しい風景とともに、この地球に対する感謝を忘れてしまっているのではないでしょうか。大地は何も言わず、私たちを温かく見守り、育んでくれています。その地球への感謝の祈りを、優しい歌声とフラを通してお伝えできればと思っています。
どのような思いでフラを踊っていますか
フラを踊ると、自分自身が大自然と一体になるような感覚になり、その自然の恵みに生かされていることへの感謝があふれてきます。大自然を賛美するとともに、フラを通して大地とつながることによって、自分もすべての命を育む母親のような気持ちになれます。
「この地球上に住まう、すべての生きとし生けるものに幸せになってほしい。」
それがきっと、母なる地球の願いだと思います。そのような母親の気持ちになると、国や人種や考え方の違いはあるけれど、私たちは、地球という美しい星に育まれた、ひとつの大きな家族なのだと気づかされます。さまざまな違いを受け入れ、認め合い、そしてたたえあい、みんなで平和な地球を残していきたい。そのような願いをこめて踊っています。
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