稲森アートプロジェクトグループ(IAPG)では、「Unification<分裂から統合へ>〜今、世界をひとつに〜」を掲げて、芸術を通した活動を行っています。
今、この地球は様々な問題を抱えています。テレビや新聞、インターネットで流れてくるニュースの多くは、国や人種、宗教が違うからといって、互いに排斥し合っている人々の姿を映し出しています。いつまでも争い合っていれば、やがて自滅していってしまいます。私たち人類は、宇宙船地球号に乗り合わせた運命共同体である家族なのです。
私たちIAPGは、2017年より「Unification」というコンセプトを掲げております。Unification(統合)とは、ひとつの画一的な価値観の中にすべてを閉じ込めようという考え方ではありません。それぞれが持つ違いや素晴らしさを、それぞれがお互いに認め合いながら、それでも本来はひとつの家族、兄弟姉妹なのだというところへ向かうこと、それがUnificationです。
この地球という星は、様々な違いを持った、たくさんの人々が乗り込んでいる、ひとつの宇宙船とも言えます。でも、それぞれに得意、不得意があるからこそ、自分ができていないことを他の人がやってくださり、自分もその中で生かされている。そのことに気づいていけたなら、違いを否定するのではなく、「違っていてくれて、ありがとう」という、感謝の思いにたどりつくことができるのだと思います。
そして、それぞれが自分ならではの個性と違いを生かして、「誰かのお役に立ちたい」という報恩の心が芽生え、最後には、それぞれの力を合わせて、ひとつの家族として、この地球を素晴らしいものにしていくことができるはずです。
「違い」があることにより、逆に力を合わせて生きてゆけるチャンスを神が与えてくださったのだと思います。
今、人類はこれまでの歴史の過程で定められてきた「国家」や「宗教」の枠を壊し、ひとつの地球として、世界中が「ひとつの国」になり、同じ神に創られた「神の子」として「ひとつの信仰」にまとまることができるのではないでしょうか。それが「宇宙船地球号の乗組員」である、ということだと思います。それが「Unification」です。
稲森アートプロジェクトグループでは、演劇、音楽、ダンス、和太鼓、美術絵画の芸術という手段を通して、「分裂ではなく、統合へ向かいましょう」ということをお伝えしています。
海外、全国各地で公演を続けており、舞台での総合的な芸術パフォーマンスを通して、世界の皆様へこのようなメッセージをお伝えしています。そして、会場にお越し頂いた皆様と共にこの思いの大切さを分かち合っています。